結論を先に言う
- PER(株価収益率):その会社の利益と株価のバランスを見る指標。低いほど割安
- PBR(株価純資産倍率):その会社の資産と株価のバランスを見る指標。1倍以下は理論上の割安ゾーン
- どちらも単体より業種・他社との比較で使う
PER(株価収益率)とは
PER = 株価 ÷ 1株あたり利益(EPS)
たとえば株価が2,000円、1株あたり利益が100円なら:
PER = 2,000 ÷ 100 = 20倍
「この会社の利益の20年分を出して株を買っている」と解釈できます。
PERの読み方
| PER | 解釈 |
|---|---|
| 15倍以下 | 割安ゾーン(日本株の平均は15〜20倍) |
| 15〜25倍 | 平均的 |
| 30倍以上 | 割高ゾーン(成長期待が高い) |
注意点
- 業種によって基準が異なる。IT・成長株は50倍超も珍しくない
- 赤字企業にはPERが計算できない(マイナス利益のため)
- **将来の利益予測(予想PER)**を使うことが多い
PBR(株価純資産倍率)とは
PBR = 株価 ÷ 1株あたり純資産(BPS)
純資産とは「会社を今すぐ解散したときに株主に戻ってくる資産」のこと。
たとえば株価が800円、1株あたり純資産が1,000円なら:
PBR = 800 ÷ 1,000 = 0.8倍
「解散価値(1,000円)より安い値段(800円)で買える」という状態です。
PBRの読み方
| PBR | 解釈 |
|---|---|
| 1倍以下 | 理論上の割安(解散価値以下) |
| 1〜2倍 | 平均的 |
| 3倍以上 | 割高ゾーン(ブランド・将来性が評価されている) |
東証が「PBR1倍割れ」を問題視した背景
2023年に東京証券取引所が「PBR1倍割れ企業は改善計画を開示せよ」と要請しました。日本企業は欧米と比べてPBRが低く、資本効率が悪いとされていたためです。これ以降、PBR1倍割れの大型株への注目が高まっています。
PERとPBRの使い分け
| 用途 | 使う指標 |
|---|---|
| 利益を出している成長企業の評価 | PER |
| 資産が多い銀行・製造業の評価 | PBR |
| 赤字企業・スタートアップの評価 | PBR(PERは計算不能) |
| バリュー投資の銘柄スクリーニング | PERとPBRを両方 |
実際の使い方
ステップ1: 同業他社と比べる
トヨタのPERが12倍で、ホンダが10倍なら、ホンダの方が相対的に割安。ただし「なぜ安いのか」を考えることが重要です。
ステップ2: 過去の自社PERと比べる
直近5年の平均PERが20倍の銘柄が今15倍なら、割安と判断できます。
ステップ3: 割安な理由を調べる
PERが低い=必ず割安ではありません。業績悪化・業界縮小・不祥事などで「正当に安い」ケースも多い。安い理由を調べてから投資判断をしましょう。
このサイトのAI予測との関連
当サイトのAI予測システムは、テクニカル指標(移動平均・RSI等)をもとに翌日の方向を予測します。PER・PBRはファンダメンタルズ指標なので短期予測には使いませんが、「割安な銘柄に絞ってAI予測を活用する」という組み合わせも有効です。
免責事項: 本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。