「株ってこんなに難しいのか」と思い知った3ヶ月間
投資を始めた理由は、至ってシンプルだった。
銀行に眠っている貯金が勿体ない。インフレで現金の価値が下がっていく。NISA口座を作れば税金も安くなる。「これはやらない手はない」と思った。
YouTube で「株初心者 おすすめ銘柄」を検索し、「高配当株で不労所得を得る方法」という動画を見て、なんとなく証券口座を開いた。2021年頃の話だ。
結果から言うと、最初の3ヶ月は散々だった。
今振り返れば教科書通りのミスを全部やっていた。恥ずかしいが、同じような失敗をしようとしている人のために書き残しておく。
ミス1:「下がったら買い増せばいい」という謎の自信
最初に買ったのは、YouTubeで紹介されていた某国内メーカーの株だった。購入価格は1株あたり約2,800円。「配当利回り3.5%で安定している」という解説を聞いて、深く調べずに買った。
買った翌週から、株価が下がり始めた。
2,700円。「まあ誤差の範囲だろう」と思った。 2,500円。「こんなに下がるのか……」と焦り始めた。 2,300円。「これはナンピンするチャンスでは?」と考えた。
「ナンピン」とは、下がった株をさらに買い増して平均取得単価を下げる手法のことだ。当時の自分は「安く買えてラッキー」くらいの感覚で、追加で同じ銘柄を買い増した。
結果は言うまでもない。株価はさらに下がり続けた。
最終的に含み損は20%を超えた。最初に「ナンピンするチャンス」と思った時点で損切りしていれば5万円程度の損失で済んだが、追加投資した分も含めると損失は倍以上に膨らんでいた。
学んだこと: 下落している銘柄に「底」を予想して買い増すのは、上級者でも難しい。初心者にナンピンはほぼ禁忌。
ミス2:1つの銘柄に全力集中
最初の証券口座に入金した額は、当時の貯金の中でも「まあ失っても大丈夫」と思っていた金額だった。
だがその「まあ大丈夫」なはずの金額を、ほぼ1銘柄に集中投資した。
理由は単純だ。「分散したら中途半端になる」「自分が一番確信を持てる銘柄に集中すべき」と思っていた。これはプロのトレーダーの言葉を曲解した典型例だ。
彼らが「確信銘柄に集中せよ」と言うのは、数十銘柄を綿密に分析した上で「これと決めた1本」に絞ることを指している。「YouTubeで紹介されていた銘柄に全力」ではない。
ビジネスリスク、業界リスク、市場全体のリスク——分散投資はこれらを薄める仕組みだ。それを理解せずに1点集中した結果、株価が少し動くだけで資産が大きく揺れ、精神的に消耗した。
学んだこと: 分散は「諦め」ではなく「リスク管理」。初心者こそ、ETFや投資信託から入るべきだった。
ミス3:マイナスになった瞬間に全部売った
含み損20%超えが続いた某日、ついに耐えられなくなった。
「もうやめた」
その一言で、保有株を全て売却した。いわゆる「狼狽売り」だ。
売った翌週、株価は反発した。
売った翌月、株価は購入価格の近くまで戻っていた。
これほど悔しいことはなかった。「なぜあの時に売ってしまったのか」と何度も思い返した。
後から調べると、自分が保有していた銘柄の業績自体は悪くなく、市場全体の調整局面に引きずられて下落していただけだった。「なぜ下がっているのか」を調べる前に売ってしまった。
学んだこと: 「なぜ下がっているのか」を必ず調べる。業績悪化なら売却、市場全体の調整なら待つ。感情で売買しない。
それでも株を続けている理由
3つの失敗を経て、一時は「株なんてもうやらない」と思った。
でも完全にやめなかったのは、「失敗から学んだことの方が大きかった」からだと思う。
今は運用スタイルが変わった。
- 個別株は購入前に決算書と事業内容を確認する
- ポートフォリオは最低5銘柄以上に分散する
- 損切りラインを事前に決めておく(-10%を超えたら一旦売る)
- 「下がった理由」を調べてから判断する
そして、自分でAI株価予測システムを作り始めた。感情ではなく、データで判断できる仕組みが欲しかったからだ。
AI予測の精度が実際のところどうなのかについては、別の記事で検証結果を公開している。正直なところ、AIも万能ではない。でも「根拠のある予測」を持つだけで、焦りの感情が少し減った気はする。
証券会社選びも失敗の一因だった
余談だが、最初に選んだ証券会社も失敗の一因だった。
手数料体系が分かりにくく、スマホアプリの操作が複雑で、注文を間違えたことが何度かある。「とりあえず口座が作りやすそう」という理由だけで選んだことを後悔した。
今使っているのはSBI証券と楽天証券の2つだ。
SBI証券は取扱銘柄が多く、米国株や海外ETFを見たいときに重宝している。ツールが充実していて、スクリーニング機能が使いやすい。
楽天証券はインターフェースが直感的で、楽天ポイントで投資信託を積立できる点が便利だ。初心者が最初に作るならこちらの方が入りやすいかもしれない。
どちらも国内株式の取引手数料は実質0円(一定条件下)なので、口座維持コストを気にせず使い続けられる。
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